みのりとともに人も育つ

山本 亮(やまもと りょう)さん [移住で農業]

【プロフィール】

昭和 57年(1982)、京都市出身。「中学の時、水泳部に入るつもりが、体験入部でうっかり参加して…」と始めたバレーボールは学生生活になくてはならないスポーツに。大学卒業後、自己研鑽(けんさん)の海外生活で有機農業に興味を抱く。いったんは教師の道を歩んだが、『自然と共存する農業』を実践すべく転職を決意。ホームページを閲覧して好印象を受けた有限会社髙本農場とのご縁もあり、昨年3月に家族で朝来市に移住し、新規就農研修生となった。

 

 

【人のぬくもりを感じながら】

移住前、いろいろな悩みも抱えていたが、髙本さんからの「家族がモチベーションになるよ。」の言葉に後押しされ勇気が出たと、山本さんは話す。「以前は仕事に追われる毎日でしたが、今は家族と過ごす時間や会話も増えました。地域の方や農場の方も温かく迎え入れてくださり感謝している。」と笑顔を見せる。

 

【自然体の農業を目指す】

スポーツマンの山本さんは「農業は超自然型スポーツ。知恵と体力と根気が必要な技の競い合いです。」と表現する。さまざまな考えをもつ研修生同士で切磋琢磨しながらお互いを高め合える関係を築いている。有機栽培は手間暇がかかる分、作物の味は格別。「良さを押し売りすることなく、友人に勧めるような、そんな自然なかたちで伝わっていけばうれしいです。いつかは農家民宿なども手がけてみたいですね。」と、これからを語る。

 

朝来市広報誌2019年6月号に掲載