毒を持つ真っ赤なクワガタ!?幻の昆虫「ヒラズゲンセイ」朝来市でも確認
赤いクワガタのように見えるが、毒を持つ「幻の昆虫」といわれるヒラズゲンセイが朝来市内和田山地域(市内小学校の職員駐車場)で確認されました。
非常に希少な昆虫で、兵庫県内では近年、神戸市や三田市、明石市、小野市など南部で目撃例が挙がっていましたが、県北部(但馬地域)での確認例は無い状態でした。
発見者は本昆虫が危険であることを認識しティッシュペーパーで包んで捕獲。その後、朝来市役所市民課環境推進室に連絡を入れ、同課職員により「ヒラズゲンセイ」と確認されました。
小さなお子さんが興味を持ちそうな、大型でクワガタのような見た目ですが、毒があり触ると炎症を起こします。希少生物ですが、危険生物でもあるため、見つけても触らずにそっと見守るようお願いいたします。
[種の特徴]
大きさは18mm~30mmほど。鮮やかな朱色で大きな頭、大きなアゴを持ち、一見クワガタのように見えるが全くの別種で、ツチハンミョウ科の甲虫。
生態は非常に特殊で、まず、キムネクマバチの巣に産み付けられた卵から孵化した足のある幼虫はハチにしがみつき脱出、その後再びキムネクマバチの巣の中で、ハチが集めた花粉団子・ハチの卵、幼虫をエサにして成長。その間、足の無いウジ虫型やサナギ型など複雑に変形し、蛹を経て羽化。生態はいまだ不明な部分もあるという。高知県では「準絶滅危惧種」に指定されている。
[注意点]
刺激されると足や体の関節からじわじわと黄色い毒液(カンタジリン)を出す。人の肌に触れると炎症を起こし、水ぶくれができることもあり危険。
[お願い]
ヒラズゲンセイを発見した場合は、下記まで情報をお寄せいただきますようお願いいたします。
朝来市役所市民生活部市民課環境推進室
TER:079-672-6120
FAX:079-672-1334
E-mail:kankyou@city.asago.lg.jp