まちを築く ひとが築く
松本 正寛(まつもと まさひろ)さん [株式会社松本組 専務取締役]
【プロフィール】
昭和 57年(1982)朝来市出身。「幼少の頃、祖父によく現場に連れられ、重機に乗せてもらっていた。」という経験から、建設業に対する想いが芽生え、中学生のときに「地図に残る仕事がしたい」という明確な目標を立てた。生野高校から大阪の大学へ進学、卒業後は松本組に就職し建設業の道を歩み始めた。
【まちと共に前進】
松本組は「実践型インターンシップ」を取り入れ、今年8月に大阪・東京・仙台の大学から3人の学生を受け入れ、建設工事を通じた地域貢献を実際の現場から学んでもらった。学生の感想は、「建設業の魅力や仕事を通じた地域との密接なつながりの大切さを感じた。朝来の人たちは優しく声をかけてくれるし、社員さんのチームワークの良さには驚き。」と。一方、社員からは「柔軟な発想から学はせてもらうことも多く、良い刺激になった。」と、仕事に対する意識向上にもつながった。
【地域に無くてはならない会社に】
1900年創業の松本組は、今年で 118年目を迎える。経営理念は「地域社会」「社員」「会社」三つの調和を図り共に成長していくこと。「建設業界の担い手は高齢化。インターンシップを活用したことで若い人の業界に対するイメージも刷新できたと思う。これからも人材発掘をしていき、それが業界の発展、さらには地域の安全安心につながるのでは。」と地域と会社に対する想いは熱い。
朝来市広報誌2018年9月号に掲載