ひと針ごとに縁を紡ぐ

中家 知華 (なかいえ ちか)さん  [伝統工芸『こぎん刺し』で活躍]

【プロフィール】

昭和59年(1984)青森市出身。24歳の頃に東京で携帯電話関係の仕事に就き、同僚だった宜嗣(たかし)さん(現・朝来市地域おこし協力隊員)と出会い結婚。「子育てをするなら田舎が良い」との思いから東京で開催された移住定住フェアに参加。「朝来市ブースの対応に魅了されました。」と、意志を固め、平成29年4月に朝来市へ移住。子育てをしながら、青森の伝統工芸「こぎん刺し」を通じた活動も展開する。

 

【自分らしく子育てを】

念願だった田舎での子育て。「それでも、時には孤独や不安を感じることはもちろんあります。」ある時、先輩移住者から誘いを受けてマルシェで出展した「こぎん刺し」が注目され、ワークショップの企画が浮上。初めての試みだったが、「おしゃベリと、ものづくりが楽しめる場になれば。」と開催を決意。参加者からは「気軽に参加できる雰囲気。作品を作る楽しさや、参加者同士のつながりができたのがうれしい。」と好評だ。

 

【ものづくりを通した「輪」を広げたい】

「活動の中で知り合った方と、オリジナル作品を生み出していきたい。」と、市内在住のニットデザイナー森下亜美(もりした あみ)さんと共に「Envag( エ ン バ ー グ)」としてコラボ製品開発にも取り組んでいる。また11月16日(金)~ 25日(日)の期間、和田山町玉置の「USAGIYA」で製品販売やワークショップ等を行うイベントも開催する。「趣味」が人のつながりで今の活動となり、「ゆくゆくは、生業になれば。」と、新たな目標を紡いでいく。

 

朝来市広報誌2018年11月号に掲載