ニットの楽しさを伝えたい

森下 亜美(もりした あみ)さん [ニット作家]

【プロフィール】

平成元年(1989年)朝来市山東町出身。いずれは家業の服飾業に携わりたいという思いを抱き23歳で上京。ニットデザインの知識を習得し、企画・販売等の実務経験を積み 28歳でUターン。実家である創業50年の「森下洋装店」で仕事をしながら、神戸のアトリエK‘sKでの企画業務やオーダーメイドによるニット品の製作のほか、市内を中心に編み物教室、さらには大人の部活動「こたつニット部」等、幅広く活躍中。

 

【こたつニット部】

「みんなでこたつに集まって、おやつとか食べながら編みます!」と話されたこの活動は、気軽に編み物を楽しみ、展示会の出展を目指すもの。「参加者はベテランの方が多いですが、若い世代や新たに編み物に挑戦する方も増えつつあることがうれしいです。」と好評の模様。手作りの作品を鑑賞してもらえる喜びや、編み物を通じた世代を超えたつながりも、参加者が得ることのできる貴重な財産となる。

 

【「手編み」の価値を広げたい】

ベテランの方からの実用的な意見や、若い世代の方からの柔軟な発想からヒントを得て新製品を生み出すこともあるようだ。「手編みによる表現の可能性を追求し、若い世代にも『ニットはカッコいい』というイメージが持てるような製品を作りたい。」また、趣味の延長に、仕事としてニット製の製品に関わる人を増やしていきたい。」と、手編みの価値向上・雇用創出についての目標を掲げる。

 

朝来市広報誌2019年2月号に掲載