アートに生かす「からみ石」
佐竹 保(さたけ たもつ)さん [石材で芸術支援]
【プロフィール】
昭和 49年1974)生まれ。姫路市で育ち10歳のときに生野町へ。石材店を経営する父親や、さまざまな技能を持つ職人さんの姿を間近に見て成長。生野高校を卒業後は、家業の石材店に従事し、平成 15年11月には3代目の代表取締役に就任する。「石の良いところは歴史が残せるところ。」と話す佐竹さんは、鉱石を製錬する際の残滓(ざんし)を石材に転用した、鉱山町ならではの歴史遺産「カラミ石」の活用にも力を尽くす。
【生野ルートダルジャン芸術祭】
生野鉱山と鉱山町の文化や芸術の魅力を発信する作品展示と、滞在制作のアーティストらと地域住民が交流し地域の価値を再発見することがコンセプトの芸術祭。「ル一トダルジャン」とはフランス語で『銀の道』を意味し、これまでに4回開催された。佐竹さんは以前にカラミ石を使ったアート活動をサポートしたことがきっかけで、現在は実行委員会のメンバーとして活躍。「アーティストとの交流はまちの良さを知る良い機会。」「将来は、アーティストの滞在制作拠点(レジアノス)が整備され、地域の大人だけでなく子どもたちも、いつでも交流できるような場所が作られることで、地域や芸術に愛着を持つ人が増えるとうれしいですね。」とこれからを語る。
朝来市広報誌2019年3月号に掲載