来場者との一体感を楽しむ

響谷(きょうこく)アンサンブル

 

【プロフィール】

現在、ともに活動する5人は朝来市少年少女オーケストラの出身だが、入団時期も年齢もまちまち。それぞれが同団で研鑽を積む中、音楽の道に進むことを決意する。そういった中、指導者からの勧めもあり結成した「響谷アンサンブル」では、以前から共に一つの目標に向かって努力した仲であったため、年齢の壁もなく音楽家として互いを認め合う。5人はプロとしての活動や技術に磨きをかける一方、市内や近隣の小中学校などで演奏活動や楽器の体験などを通じて、クラシック音楽の普及に取り組んでいる。

 

【来場者との一体感を楽しむ】

さまざまな場所で演奏を行う中、まずは自分たちが楽しむことを大切にしている。5人は来場者からの温かい声や手紙がやりがいにつながると話す。さらには「音楽は形に残らないものだからこそ、足を運んでくださった来場者との時間・空間を大切にしたい」と、会場との一体感が生まれるよう、来場者の客層に応じて曲目を選択するなど、さまざまな工夫を凝らしながら活動している。

 

【音楽を広め 次の世代に】

クラシック音楽普及のために朝来市少年少女オーケストラの存在は大きいと5人は口をそろえる。演奏活動以外にも、音楽に関連のある仕事などを通じて、音楽の普及に精力的に取り組む5人は「自分たちの活動が、音楽に興味をもつきっかけになれれば」と話す。また、この地域でそれぞれの夢であった音楽家として活動できている経験から「たくさんの子どもたちが夢に向かって頑張りたいと思うになれたら」と未来を見据えた。