自然との調和を大切に暮らしたい

嶋崎 幹太(しばざき かんた)さん、望(のぞみ)さん

 

【プロフィール】

幹太さんは神戸市、望さんは東京都出身で、仕事などで互いに長野県に移住後、縁あって出会い結婚。二人は将来、自然とともに暮らしたいとの思いを描きながら、移住先を探している際、幹太さんの祖母が住む生野町栃原が、二人の求める理想的な環境であったことから、移住を決意したという。移住後は、米作りに励むと同時に、栃原農産物加工所「ゆうみいグループ」が長年作られてきた『生野峠みそ』

の生産をまかされ、日々奮闘している。

 

【自然との調和を大切に暮らしたい】

二人は、できる限り自給的な暮らしになるようにと、米作りも従来の慣行農業だけではなく、手植えの米作りに取り組んでいる。また、引き継いだ『生野峠みそ』の味噌作りは、原材料の状態や天候などによって微妙な変化が必要で、祖母から長年の感を学ぶ。「味噌は生き物なので、難しい反面おもしろい。早く安定した味を出せるようになりたい」と意気込むものの、二人は「できる限り自然と調和された暮らしを見つけられれば」と自然体で暮らす方法を模索している。

 

【移住希望者と地域のパイプ役になれたら】

今年、米作りや味噌作りに加え、地元の小学生の田植え体験の受け入れや発酵食を楽しむ市民講座の講師を行う予定で、地域での活動と自分たちができることを重ね合わせながら地域での暮らしを楽む。移住以降、お隣さんや地域の皆さんによくしてもらったことで、地域に気持ちよく受け入れられたと感じた経験から、今後は「人とのつながりを大切にしたい。地域の事情がわからない移住者と地域のパイプ役になることで、好循環を作る役になれれば」と柔らかな表情を見せた。