「チャンバラ合戦 戦国中 EPISODE2」終了報告の巻物!
月夜に竹田に伝わる歌が響く…
黄金千両 銀千両
城のまわりを
七まわり また
七まわり 七もどり
三つ葉うつぎの その下の
六三が宿の下にある
[『みつばうつぎの歌』の謎は2016年開催の戦国中終了レポートより]
2017年…4月9日。
桜が生気に満ちあふれ、はじけんばかりに花ひらいたこの日。
この並木道を見るとあの戦いを思い出す。
その日、竹田のまちは静かだった…天候はいまにも泣き出しそうな曇天。
織田の命により、烈火のごとく但馬征伐に進む羽柴軍の刃がこの日、
竹田のまちに振り下ろされた。
それを迎え撃つは太田垣軍。
羽柴軍にはあまりある勢いがある。
しかし、太田垣軍は竹田のまちや生活、家族のために決して負ける訳にはいかない。
…戦いがはじまる。
両軍から声が上がる…戦の火ぶたが切られ、戦場で両軍が激突する。
戦い慣れした羽柴軍の猛攻に、地の利を活かして立ち向かう太田垣軍。
そんな戦いの合間。
竹田のまちの桜は両軍にしばしの安らぎを与えた。
いつか散る花かもしれない。
それでもただ、散るだけの花ではない。
それぞれの信念のもと「誰がために戦う」。
両軍の戦いはついに最終決戦へと向かう。
桜並木が見守るなか、全軍対決へ。
織田の名に傷をつける訳にはいかない。
羽柴は、この但馬攻めの意義を改めて全軍の胸に刻ませる。
太田垣は、羽柴の猛攻に耐え抜き「未来」を守ることをみなと誓い合った。
最終決戦がはじまる。
どちらも負けられない戦い。
最後の全面対決。
竹田で連戦を重ねた両軍。
ここまでくれば技術よりも思いが勝負を決める。
意地と意地。
金か名誉か…未来のためか、おのが過去との決着のためか。
その刃の切っ先が、先に届いたのは…。
太田垣軍であった。
史実とは異なる結果、本当にあったかもしれない結末。
今日、この日の戦に参加したもの達がつくりあげた一つの物語。
…
私たちが願うこと。
決して、時代の惨劇を現代に蘇らせることでも、喜劇とすることでもない。
その時代に生き、その時代の方法で戦い抜いた人々の思いを受け継ぎ、
この時代に生を受けた1人としていまを生き抜いてほしい。
私たちはまた竹田城のふもと、このまちで待っている。
それではさらばだ。
また会おう。